百聞は一見に如かず。
本当にその通りで、わずか1週間の渡豪でしたが、インターネットでは入手できない情報がわかり、色々と感じるものも多く、St Vincent’s Hospital SydneyのICU部長ともメールのやり取りができるようになりました。
夏休みを潰して、渡豪に計100万円ぐらいかかりましたけど、それだけの価値は合ったなと実感しました。
そんなウキウキの私は日本で大学院生活を送っていましたので、研究を終わらせて、論文を書きあげて、2~3年後にはSt Vincent’s Hospital SydneyのICUで働く未来が見えていました。
ここで医師の留学について、簡単に書かせてください。
医師の留学には、”研究留学“と”臨床留学“の2パターンに大きく分かれています。
研究留学:研究室で動物実験などの基礎研究をする。現地の医師免許は不要でハードルは低い。
臨床留学:現地の医師免許を取得して、臨床医として患者を診療する。ハードルは高い。
私が目指していたのはもちろん臨床留学。
オーストラリアで臨床留学するにはいくつかのパターンがあり、詳細は他サイトに譲ります。
私の場合は日本の医師として、集中治療専門医を取得していますので、英語の試験さえクリアすれば、条件付きではありますが、オーストラリアで医師として働けるのです。
研修医の時から週1回の英会話を続けていたので、少し勉強すれば、夢実現!!となるはず。
1年後には大学院が卒業できそうなので、卒業後にオーストラリアで臨床留学をスタートさせよう。
計画を進めるために、着々と準備を進めていきました。
オーストラリアの条件付き医師免許として認められる英語試験はいくつかありますが、2つメジャーな試験を紹介します。
IELTS: 一般英語。4つの各モジュール (Reading, Listening, Writing, Speaking)で7.0以上
OET: 医療英語。IELTS同様に4つの各モジュールでB以上 (350点以上)
あまり聞きなれない英語試験でしたので、この合格点がどのくらいの英語レベルか調べたところ。
簡単に述べると、英語レベルは英検一級と同等もしくはそれ以上です。
私の場合は留学後も役立つ医療英語を学びたかったので、OETに絞って勉強を始めました。
まずは、自分の実力を確認するためにOETを受験してみようと、日本で唯一OETが開催されている大阪まで行って、受験しました。
結果は、Readingは合格ギリギリの最低点、Listening, Writing, Speakingは合格とは程遠い点数でした。
ネットの記事を参考にすると、スコアアップまでの勉強時間を計算すると、正確な勉強方法で600時間ぐらいかな。
臨床と大学院の基礎研究を同時並行しながらの英語勉強は、頑張っても1日1時間を確保するのが限界。
来年に渡豪予定だから、1日1時間勉強すれば、1年で365時間。
あれ?
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