死が迫った最期、人は何を求めるか?

その他

救命救急センターで医師として働く私は、患者の死と向き合うことも多いです。

多くは意識障害のまま亡くなる方が多いのですが、中には意識を保った状態で最期を迎える方もいます。

そのような死が迫った患者が、最期に何を望むかご存知ですか?

・フェラーリに乗りたい?

・世界一周してみたい?

・高級レストランでディナーを食べたい?

最期にこのようなことを言う人を経験したことがありません。

 

看取りを経験している多くの医師や看護師も納得してくれると思いますが、人間が最期に叶えたい夢は、

『家に帰りたい。』

このように答える方が非常に多いです。

 

これはつまり人生を振り返った際に、自宅で家族と過ごした時間が最も幸せな時間だったということを表しています。

しかし、余命を宣告されていない我々は、”その時間”が大切であることに気づけているでしょうか。

職場で就業時間が終わっても、

・もうちょっと残業して帰ろうかな。

・今日は同僚と飲みにでも行こうかな。

 

海外の方と比較して、日本人はダラダラと職場にいて、家族との時間を大切にしない方が多い傾向にあります。

 

さらに、家族と過ごしてても、

・今日のご飯はおいしくないなぁ

・子どもがうるさくて、落ち着かないなぁ

・ゆっくりテレビでも見たいなぁ

 

口に出さなくても、そんな不平不満を抱きながら、過ごしていませんでしょうか?

  

“幸せ”を幸せと感じれれば、幸せです。

“幸せ”を不幸と思えば、不幸にもなります。

同じ現象が起こっても、自分自身がどう捉えるか次第ですね。

皆さんは、目の前にある”幸せ”に気づけているでしょうか?

 

特にまじめな日本人は、”幸せ”に気づくことが苦手なような気がします。

自分の”幸せ”よりも人の目ばかりを気にして、残業したり、飲みに行ったりしていませんか?

最期を迎える人生の先輩がヒントをくれているのです。

今日はおうちに帰って、家族と過ごしてみるのはいかがでしょうか?

星野 耕大 | OFUSE (オフセ)
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