小学校一年生の長男に対しては、お金の概念を理解できるようになってきたので、家庭内でお金の教育をしています。
詳細は以下のブログ記事”お金の教育”を参照してください。
お金の教育 ~経済力が低下する日本を生きる子どものために~ | 純ジャパドクターの家族でオーストラリア留学 (hoshino-ecmo.com)
そんな長男がいきなりこんなことを言いだしたので、ビックリしました。
『僕は死ぬときにゼロ円にする。そうしないと僕のお金を欲しいって人たちがけんかになって、牢屋に入れられるもん。』
遺産相続でお金の奪い合いをして、裁判になり、ボロボロになる人だっていますよね。
長男はそんな人を見たことがないはずですし、そんな話を子供の前でしたこともありません。
なのに、なぜ長男からこんな言葉が出てきたのか謎です。
もしかしたら、長男は英語が読めるので、私が読んでいた本のタイトルに無意識に感化されていたのでしょうか。
まじめな日本人は、貯蓄が大好きで多くの資産を残して、命を落とす人が多いようです。
あの世に行ってしまえば、貯めたお金の価値はもちろんなくなります。
例えば、1000万円を残して、命を落としたとしましょう。
1000万円あれば、ポルシェが買えた、パテックフィリップの腕時計が買えた、ダイヤモンドが買えたなんて後悔するかもしれません。
しかし、見方を変えれば、時給1000円で働いている方であれば、1万時間分の勤務時間を無駄にしたとも考えられます。
1万時間とは250週間、62か月間、つまり5年ちょっとの期間を働く必要がなかったわけです。
もちろん人間はいつ死ぬかはわかりません。
“DIE WITH ZERO”
死ぬときにお金をいくら持っていても、お金の価値はほとんどありません。
動けなくなる前に、なるべくお金を使ってしまっておいた方が良いと思います。
一方で、最期に人生を振り返った際の思い出はたくさんあった方が良いと思います。
人生の最期で何を思い出すかまだ経験はありませんが、きっと40年間同じ会社に通い続けた満員電車の風景よりも、1年間でも海外で暮らした留学生活を思い出すのではないでしょうか。
だからといって先のことを考えずに使いすぎるのも問題なんですけどね。
資産形成はもちろん大事。
ただし、それ以上に何にお金を使うべきかはもっと大事。
要は、お金を稼ぐ力を鍛えるだけでなく、お金を使う力も鍛えないといけません。
価値あるものにお金を使う。
私にとって、留学は価値あるお金の使い方です。
私は留学でお金がゼロになって帰ってくるかもしれません。
夢のためですから、後悔はありません。
私はお金なくても人生の最期には、きっと笑っていると思います。
皆さんも価値あるお金の使い方を考えてみてください。
Die with zero。日本人こそ読むべき一冊です。
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