“お客様は神様”
日本人なら誰しもこの言葉を知っていると思います。
私の知り合いが営業職をしておりますが、
休みの日でもお客様からの電話には対応しなければいけないようです。
仮にお客様から理不尽なクレームを入れられても、
言い返すことはできずに謝罪をしなければいけません。
だって、お客様は神様だから。
病院でも同じような考えがあります。
患者は神様的な考えがあります。
医師は休みの日も病院に行って、患者を診療します。
休みの日の時間を潰しても、病院から給料が出ないことだってあります。
患者のためには当たり前。
患者さんは神様だから。
それが日本の医療だと思います。
一方でオーストラリアはどうでしょう。
従業員もお客さんも対等な人間です。
お互いがそう思っています。
オーストラリアはとにかくお店が閉まるのが早いです。
そして休日にはお店がほとんど開いていません。
日本のコンビニみたいに24時間365日開いているなんて考えられません。
なぜだと思いますか?
従業員にも家族がいて、家族と一緒に過ごす時間が必要だから。
お客もそう思っているので、お店を時間外に開けるべきだなんて期待もしていません。
病院も同じです。
オーストラリアでは、休日に自己研鑽で病院に来る医師なんていません。
患者が医師に対して、休日に診療することを期待なんてしていません。
医師だって人間。
医師にも家族がいます。
オーストラリアでは、医師も家族と過ごす時間が必要であると、患者がわかっています。
実際にオーストラリアに住むと不便です。
夜中や休日には全くお店が開いていません。
でも、その裏側では従業員たちが家族と笑顔で過ごしているはずです。
そんな姿を想像すれば、なんだか不便も我慢できるようになります。
日本のように便利さを追い求めることが正解なのか、考えさせられるようになりました。
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