開業している医師や市中病院で働いている医師から、給料の安い大学病院で働くのは馬鹿らしくないかと言われます。
確かに大学病院の給料は安いです。
でも、私は大学病院をやめる予定はありません。
それは楽しいから。夢を叶えるために大学病院にいなければいけないから。
大学病院の医師は給料が安いため、外勤(ネーベン)といって外病院で週1~2回程度働きます。
私が若いころは休みの日にも多くの外勤で働いていました。
大学より魅力的な報酬を頂ける外勤は嬉しく、お金をたくさん頂いて、家にはほとんど帰っていませんでした。
そして、高級時計を身に着けて、高級外車に乗って、優越感に浸っていました。
それが幸せだと思っていました。当時は。。。
後に、一番上の長男が生まれ、一歳を過ぎたあたりから、私になつかなくなりました。
『パパ、いや。 パパ、あっち行って。』
こんなことを言われるばかり。
仕事ばかりで家に帰っていなければ、仕方ない。
お金に目がくらんで、大事なものを見失っていたのでは。。。
それから本当に大事なものとは何かを考えるようになりました。
高級外車に乗ることは、人生を幸福にするのか?
高級時計を身に着けることは、人生を幸福にするのか?
確かに買った瞬間はもちろんテンションあがります。
でも、街中で更に上のクラスの車や時計を見れば、それが羨ましくなり、また外勤に行って、お金を稼ぐ。
そして、子供は離れていく。
こんなサイクルにはまっていたような気がします。
高級外車や高級時計はなぜ欲しかったのかについて考えると、人から凄いと思われたい。
高級品を身にまとうことであたかも自分の価値があがったように感じているだけということに気づきました。
つまり、自分の価値観ではなく、人の価値観が選択基準になっていました。
私の人生で終始貫きたいことは、自分の人生を生きる。
もちろん生活するための最低限のお金は必要ですし、楽しむための浪費、夢実現のための費用、将来への投資などにはお金を惜しみなく使いますが、全ての基準は自分の価値観で決めること。
最近は自分の時間は売らないと決めています。
時間はお金より価値が高いから。
時間の価値に気づく質問があります。
『80歳の老人が現れて、10億円あげるから、私の寿命と入れ替わって欲しい。』とお願いされたら、皆さんはこのお願いを引き受けますか?
これが、100億円でも1兆円でも答えは同じなのではないでしょうか?
10年単位の時間軸で考えれば、時間の価値に気づけても、日単位や時間単位になるとどうしても気づけなくなってしまいます。
あっという間に時間は過ぎていきます。
あっという間に子供たちは大きくなっていきます。
高級外車に乗るよりも、家族で普通のご飯を食べることの方が断然、価値があると私は思います。
給料が低くても、楽しい場所で働くことには価値があると思います。
自分軸での価値基準をしっかりと持つ。
私は今は車を売って、自転車通勤です。
高級時計も高級服も着ていません。
でも、昔より幸せです。
フェラーリに乗っている人より幸せな自信があります。笑
ただケチなのではなく、食べ物や旅行にはお金をかけますし、新しい経験に対してもお金をかけます。
そこには価値を見出すから!!
価値基準は人によって違うと思いますが、大事なことは人の価値基準で決めないということですね。
(もちろん車好きは車にお金を使うべきですね。笑)
毎日、時間の価値を意識して、自分軸での選択をすれば、きっと人生は充実したものになると思います。
私が最高に幸せになり、読者の皆さんも幸せになれるように導いていければと思っています。
参考書籍
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