留学までの過程③ ~オーストラリアのECMOセンター~

留学

留学先をオーストラリアと決めて、次はどの都市、どのECMOセンターを選ぶかについて書きます。

その前に、皆さんにとって、日本の医療はどんなイメージでしょうか?

もちろん分野ごとにその特徴は異なり、世界最先端の分野もあれば、大きく世界から遅れを取っている分野もあり、独自の方向に進んでいる分野など様々です。

さて、日本ECMOに関してはどうでしょうか。

私のイメージは、『島国日本のECMOは独特だなぁ。。。』です。

日本はECMOの台数が世界一多い国です。

一見、これは素晴らしいことのように感じるかもしれませんが、実はこれが問題なのです。

ECMO機器が多くの病院に存在するが故に、ECMO患者が色々な病院に散らばり、各施設当たりのECMO症例数は1例/年といった施設が多く存在します。

言い換えれば、集約化ができていないといった問題点です。

これでは各施設でECMOの習熟度を上げるのは非常に難しくなります。

本題に戻ると、

日本と異なり、オーストラリアはECMO患者の集約化に成功している国です。

ECMOの専門施設のみでECMO患者の管理が行われます。

オーストラリアは6つの州に分かれていて、基本的に海岸沿いに都市があります。

そして、人口の多い都市から順に挙げると、

  1. NSW州のシドニー

 2. VIC州のメルボルン

 3. QLD州のブリスベン

そして、それぞれの都市には代表的なECMO施設があります(小児は別)。

  1. NSW州のシドニー:St Vincent’s Hospital Sydney

 2. VIC州のメルボルン:Alfred Hospital

 3. QLD州のブリスベン:The Prince Charles Hospital

私の留学先候補はこの3つの施設にターゲットを絞って、アプローチをしていくわけです。

ここからいばらの道が待っているとは知らずに。。。

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