オーストラリア留学中の救命救急医です。
今回は海外で受ける“差別”について書きます。
皆さんは海外で差別を受けた経験も多いのではないでしょうか。
私も多く経験しました。
私は、学会・旅行・研修などでヨーロッパへ行く機会が多くあり、特にヨーロッパで差別を多く経験してきました。
特に、レストランに食事へ行く際には差別を感じました。
店員が我々に対して、明らかに不満そうな態度であったり、オーダーしようと店員を呼んでも来てくれない。
こんなことを頻繁に経験しました。
現在はオーストラリアに住んでいますが、今まで差別を感じたことはありません。
レストランに行った際には、子どもを3人も連れて行くので、店員から『大変そうね』とねぎらわれたり、子どもたちに声をかけてくれたり、とても優しいです。
私や妻も下手な英語ですが、なんとか現地に馴染もうと積極的にコミュニケーションを取っていきます。
下手な英語で嫌がられたことはありませんし、皆が一生懸命、我々のことを理解しようとしてくれます。
そんなオーストラリアでの生活がもうすぐ一年経とうして、
(オーストラリアですけど)欧米の文化に深く触れる中で、海外での差別について考え直してみました。
『実は、今まで差別を受けていなかったのでは?』
そう思うようになりました。
このように思うようになったきっかけは、オーストラリアから日本への一時帰国でした。
日本で電車に乗ったり、エレベーターで知らない人と一緒になったり、
そんな日常で日本人に対して、とても冷たい印象を受けました。
日本に住んでる頃は何も感じませんでしたが、海外から帰ると日本人の態度がとても冷たく感じるのです。
もちろん日本人はとても優しい人種だと思いますが、知らない人には距離を置く傾向があります。
目を合わせなかったり、不必要な会話は避けたりします。
ここで、ぜひ海外のレストランで働いている店員の気持ちを想像してみてください。
欧米人であれば、仕事中であっても、お客さんと会話を楽しみたいと思っている人が多いです。
お客さんは、旅行者なのかな?
ベジタリアンや宗教などの背景はないかな?
どんな料理を勧めようかな?
とにかく今日も楽しんで働きたいな。
そんなときに、日本人のお客が来て、目を合わせてくれない、話しかけても無視をされる。
(日本人は英語が理解できないときに、無視をする傾向があります。)
お客さんからそういう対応をされれば、欧米人の感覚的には、人間扱いをされていない、奴隷のような扱いを受けた。
もしかしたら、このように店員は感じるかもしれません。
店員さんがそんな扱いをしてきた人に優しくしますか?
不満そうな態度をしたり、オーダーを無視したりする気持ちも理解できます。
そして、その態度に対して、日本人は差別と感じる。
実は、多くの差別は勘違いだったのではないか。
そのように思うようになってきました。
笑顔は世界共通。
英語が話せることよりも、目を見て、笑顔であいさつすることの方が大事だなと思う今日この頃です。
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