日本の働き方を変えなければ、世界から取り残される!?

留学

今回は少し強気のタイトルですが、私が心から思っていることです。

まずは日本とオーストラリアの働き方の違いを書きます。

自分のバックグラウンドが医師なので、医療系について特に詳しく書きます。

日本の働き方

医師の世界では、早く病院に来て、誰よりも遅く病院に残って仕事をする。

そういう医師が上司から評価されます。

上司から『帰ってもいいよ』と言われても、特に仕事がなくても、病院に残り、病院に泊まる。

そういう人が出世します。

 

上司に帰ってもいいと言われたから、実際に帰ると、陰で文句を言われるような世界でした。

だから、上司から『帰ってもいいよ』という言葉は、本当に帰ることが許された言葉ではなく、ただ自分のやる気を試されるだけの言葉なんです。

(今の時代は少しずつ変わっていますが、私の若い頃はそうでした。)

 

似たようなことは、他の業種でもあるのではないでしょうか?

上司が帰らないと帰れないとか、若手は上司より早く出社するのが当然だみたいな空気。

日本独特の働き方ですよね。

働き方改革によって、変わってきているとは言え、やはりこういった文化はまだまだ根深いように感じます。

 

あと、休憩について。

日本人は休憩している人がいれば、『サボっている』と思う人が多いです。

タバコ休憩に行く人たちに対して、同じ給料もらっているのにズルいなんていった運動が起きたりもします。

“休憩イコール悪”

そんな方程式が成り立っているように感じます。

  

そして、何より長期休暇。

日本では、若手の頃は長期休暇を取れませんでした。

少し後輩ができたら、年に3日間だけ取れるようになって、最近は1週間取れるようになりました。

医療の世界だけでなく、日本の会社は取れても長期休暇は1週間ぐらいでは、ないでしょうか。

これでは、なかなか海外でリラックスするなんてできませんよね。

 

オーストラリアの働き方

今は研究室に所属しているので、臨床医の働き方とは、純粋に比較できないところがありますが、

今の私の働き方を紹介します。

・実験日以外は病院へ行かなくてもよし

・毎週の会議(カンファレンス)はwebで参加してもよし

・いかに結果を出せるかが、評価の基準

・コミュニケーション能力も評価に含まれる気がします。

 

つまり、結果を出せるなら、仕事は家でしてもよし、カフェでしてもよし、どこでもよしなわけです。

まじめに通勤するだけでは、誰も評価しません。

早めの出勤や遅めの帰宅は何の価値を生み出していないことを見抜いています。

結果が全てです。

私の研究室だけでなく、オーストラリアの企業では似たような考えの組織が多いです。

 

そして、オーストラリア人はよく休憩する。笑

いつもコーヒーを飲みに行きます。

救急車がカフェにコーヒー買いに来たり、店員がコーヒー飲みながら接客したり、日本では考えられない光景が当たり前です。

休憩することは善であって、皆が “休憩しないと集中もできないよね” ということを理解し合っています。

 

家族が病気になった、子どもの運動会、そういった家族のことに関しても寛容で、休みがとりやすいです。

海外旅行へ行く、もしくは母国へ帰るための長期休暇も取れます。

だいたいどの業種でも1か月単位の長期休暇を取って、海外へバカンスに行く人が多いようです。

 

メッセージ

日本とオーストラリア、どっちで働きたいと思いましたか?

働いていて、モチベーションが上がるのはどちらの国ですか?

一人当たりの生産性が上がるのは、どちらか明白ですよね。

 

日本は最近、GDPが中国に抜かれましたが、それでも世界3位の経済大国。

と思っていました。。。

しかし、これは人口が多いから、GDPが高くなっているだけなんです。

日本人の一人当たりのGDPは27位なんです。

日本は一人当たりの生産性がとても低く、主要先進7か国で最下位だそうです。

その生産性の低い日本の分野の中で、最も生産性の低い分野が”医療”だそうです。

つまり、日本の医療は世界の中で最底辺クラスに効率が悪いようです。

 

上司の顔色をうかがったり、気合いだけで効率を無視したり、何が大事かを考えないままやみくもに体を動かす。

こんな働き方を変えない限りは、日本が昔の輝きを取り戻すのは難しいと思います。

私個人の意見ですが。。。

読んで頂き、ありがとうございました。

 

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